Wonderful Day

—— 星のよう舞い散る 雪に願いを 雪の降る帰り道、またいつかこんな日が訪れてほしいと願った12/17を、手のひらで消え去る前に書き残そうと思う。 副題は、アリーナの最前ブロックから仰ぐTWICEについて。 誤魔化せないほどの動悸や眩暈を抱えながら迎えた『…

色づく空模様 Tropical yeah

先週末の空について書こうと思う。 東京公演2日目は、緩めの半袖がちょうどよく、それでいて飛田給駅からの道のりを歩いたくらいなら汗ばむまではいかないような、風の心地よい外気だった。開演直前の興奮と慌ただしさを抱えながらごった返す、これまで以上…

会えない時を超えて

2020年1月31日。 思えばこの日が、僕にとっては終わりの始まりであったと同時に、2年後の夏に訪れる幸せな時間を決定づける始まりでもあったのだろう。まだ聞き慣れなかった「感染拡大防止」を理由に、翌日予定されていた『&TWICE』お渡し会中止のお知らせが…

I'm drunk in you.

水道橋駅の改札をくぐり抜けて、東京ドームを見上げた視界に広がる大勢のONCEの後ろ姿は、すぐそこに本当にTWICEが存在するのだ、という事実を僕に一瞬で突きつけた。 逆に、そうやって人だかりを目にするまで、TWICEと会えることへの実感は得られなかったし…

年末も年末、もう紅白も始まるような時間なので、丁寧に前置きとかやってられません。今年は大変だった、とかそういうのも無いです。今年中にどうしてもしておきたい、NiziUと虹プロの話をしようと思います。NiziUが誕生した2020年のうちに、僕がNiziUに感じ…

BETTER

2019年10月29日。20時30分ごろ。 熱気を持った高温の歓声の中で『STAY BY MY SIDE』が終わってゆく。光のような9人が、ステージの裏へと吸い込まれる。彼女たちの姿が視界から失われ、声も届かなくなったその瞬間から、東京ドームが待ち遠しかった。次のステ…

audition

僕にとって、オーディション番組を見ることは、なかなかにしんどい。 その理由はいたって明快で、オーディション番組が、純度100パーセントの後味の良さを感じさせてくれるコンテンツではないからである。 具体的に言うと、参加者の一部が途中で脱落したり、…

顔が好き and more...

あれは一年前の、ちょうど今日のことである。 ずっと頭の中だけでこねくり回していた「顔が好き」という気持ちの説明を、自分なりに言葉にして、少しばかりの遊び心とともにこの場所に書き残した。 clamperl.hatenablog.com 理由なんてタイトルを偉そうに掲…

「いい話」

この世界には「いい話」と呼ばれる物語が存在する。 小さな日常の一場面を切り取った心温まる「いい話」もあれば、長い時間の経過を伴ってクライマックスで涙を誘われる「いい話」まで、規模や種類には様々あるわけだが、特に後者の「いい話」の生まれ方には…

ティーカップ・エモーション

何かを好きになる気持ちがティーカップのようだったらいいのに。そう思う瞬間は、自らの"好き"に連なって現れるどうにも扱いづらい感情を自覚したタイミングで訪れる。 ティーカップという代物は、紅茶と共存するために着飾りながらも、なかなか理にかなった…

強いられた思考【解答】

前回の謎解きの解答編です。 あらかじめ、前回の記事を眺めるか解くかしていただけると楽しめると思います。 とりあえずの重要な情報としては、大文字アルファベットでの回答、回答順への注意、「ひとつ前の答え」の扱いの3点になるかと思います。説明の7)…

強いられた思考【謎解き】

一切何も考えていない時間、頭が空っぽの時間というものは、存在するのだろうか。 この問いは、無意味なのかもしれない。何も考えていない時間があったとしたら、「いま僕は何も考えていないな」ということすら考えていないわけで、現在進行形で"何も考えて…

挨拶

僕は挨拶が苦手だ。 誰かに会ったときに挨拶が出てこないとか、挨拶をされても返せないとか、礼儀知らず的な意味での「苦手」ではない。いちおう20年ほど人生をやってきているので、さすがに挨拶が交わされるべき場面は理解しているし、そのような場面を迎え…

WISH

もう1年以上も前の話である。今年の秋の空気は『YES or YES』によって彩られるのだろう、そんな予感を抱きながら過ごしていた11月の中旬。カムバ直後の、TWICEのステージを漏れなく視聴するために音楽番組の映像を漁る期間である。とある金曜日、KBSが公式Tw…

→2019→

「やけにぴったり電車が来るね」 「急いでないときに限ってそうですよね、無駄に運を使っちゃってる感じがします」 和気藹々と山手線に乗り込んできたスーツ姿の2人組が、ドア脇でぼんやりと年末年始の予定について考えていた僕のすぐ横に立った。言葉遣いと…

応援は、剣か盾か

今からここでするのは、『ポケットモンスター ソード・シールド』によって改変、あるいは刷新された、アイドルを見る心持ちについての話である。同日に公開したもうひとつの記事を前提としていることを、はじめに予め記しておく。 clamperl.hatenablog.com …

主人公は、アイドルのように

ポケモンセンターは、幕張メッセのように 11月15日、珍しく早起きをした。開店時間に合わせてポケモンセンターヨコハマにたどり着くためだ。この日はポケットモンスター完全新作『ポケットモンスター ソード・シールド』の発売日。店舗予約をしていた僕が、…

LIGHTS

2019/10/30 00:48 乗り換え案内のアプリを開いて、到着地に「海浜幕張」と入力する夜は幸せだ。キャンディーボンの設定を確認する時間には、もっと濃い幸せが凝縮されているかもしれない。休日の前日が幸せだ、そうナヨンさんも言っていた。幸せな時間の中に…

『Fake & True』

THE STORY BEGINS 曲名をタイトルに掲げた文章を一度書いてみたいと思っていた。そういう理由だから、このタイトルはTWICEの『Fake & True』の話をする意思を表すための看板ではない、ということをまず始めにご了承願いたい。そう考えると、このタイトルはあ…

人生でいちばん楽しかった時間の話

プロローグ シブヤノオト行きてぇ............ — 出雲 (@pearl_izumo) August 9, 2019 いきなり自分のツイートなんか掲げてしまって申し訳ない。でも、ここから話を始めるのが理にかなっているはずだ。 このツイートをした日、すなわち8月9日は、ONCE JAPAN…

APRICOT & NEON MAGENTA色の研究

はじめに 僕は顔がいいアイドルが好きだ。色々と考えた挙句、こんな書き出しになってしまったことを許してほしい。考える時間が長くなると、いつも顔の良さに流れ着いてしまう。早速だけど、僕が今いちばん好きなアイドルはTWICEで、本当に全員顔がいい。だ…

僕は石ころでありたい

その朝の空が清々しいほどに澄んでいて、車窓からはあちらこちらに満開の桜が見えたことだけは覚えているけれど、その数時間後に迎えた推しとの初めてのハイタッチは綺麗な春景色も霞むような凄まじい出来事だったのを今でも思い出す。もしかしたら、あれは…

僕が顔ファンである理由

なにかの感情をふと思い出すきっかけは、景色であったり、音楽であったり、ときには香りであったりするけれど、今さっき2年前の記憶を運んできたのは肌に触れた外気だったように思う。自分の未来が変わりそうな予感に対する少しの不安と、いま再び幸せな出会…